印刷技術の歴史

印刷技術の歴史

普段意識することはありませんが、印刷技術は私たちにとってとても身近なものです。
毎日読む新聞も印刷されたものですし、宣伝に使うチラシも印刷されたものです。
私たちの生活は、印刷技術によって支えられていると言っても過言ではありません。
そんな印刷技術ですが、その歴史について興味を持ったことがありますか?
歴史について知れば、印刷技術がもっと身近なものになるかもしれません。

中国で木版印刷が誕生

世界最古の印刷技術である木版印刷は、7世紀の中国で誕生したとされています。
木版印刷とは、その名からも想像できるように、木の板を版とする印刷技術のことです。
日本に木版印刷の技術が伝来されたのも同じ7世紀頃で、8世紀にもなると木版印刷の技術を活用して「百万塔陀羅尼経」を大量に複製しています。

 

中国は木版印刷の技術をさらに発展させるため、1文字ずつ印刷できる活字を発明します。
文章の全てを1枚の木の板に彫っていたこれまでの木版印刷は大変効率の悪いものでしたが、活字を活用することでその効率を高めていきました。

活版印刷術を発明したグーテンベルク

一方、ヨーロッパでは14世紀頃まで印刷技術は見られず、聖書なども手で書き写していたそうです。
そんなヨーロッパの救世主とも言える人物がグーテンベルクです。
彼は、1445年頃に活字を使った活版印刷術を発明します。
大量複製を可能とした活版印刷術は、ルネサンス期の3大発明の1つに数えられるほどで、ルネサンスの発展を支えていました。
活版印刷術は16世紀頃に日本にも伝来しますが、徳川幕府のキリシタン禁制により、明治時代になるまでその影を潜めることになります。

日本の近代印刷術の祖

明治時代になると日本にさまざまなヨーロッパ文化が伝来され、活版印刷術も再び伝来されます。
日本の近代印刷術の祖と呼ばれる本木昌造は、活版印刷術に大変興味を示し、日本独自の活版印刷術を発明します。


印刷技術の歴史

活版印刷は、目まぐるしいスピードで浸透していき、新聞や雑誌といった印刷物に活用されます。
そして現代、印刷技術はさらに発展し、オンデマンド印刷という技術や連続紙プリンターといった機械が誕生しています。
印刷技術はこれからもっと発展し、私たちの生活を支えてくれることでしょう。

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